「感動をつくれますか?」より
以前に読んだ、作曲家 久石譲氏による「感動をつくれますか?」の本を
ふと気になってぱらぱらと読み直したら、あまりに素敵な言葉があふれていたので引用することにします。
クリエイティブに生きたいと考える人が求めるものは、根本的に変わらないのではないかと思う。
ある目的のために最良の結果を出すべく、最大限の努力をすること。
いい意味で予想を覆すようなアイデアが要求されること。
そのアイデアのひらめきのために、日ごろから感性を研ぎ澄ませ、センスを磨く必要があること。どれも、作曲家であろうがビジネスであろうが共通だと思う。
コップを見て、花瓶に見えることがすごいわけではない。
コップであることがわかっていながら、あえて「これは花瓶です」といってしまえるセンスを持っているか。
概念に縛られないでものが見られるか。
イマジネーションがそれだけ豊かかどうか。
これはものをつくる人間にとって本質的な部分だ。
いろんな人にさまざまな感じ方をしてもらうには、作り手側の感情をもろにぶつけないことだ。
押し付けがましい音楽は、聴く人のイメージを限定してしまい、それ以上の感情を引き出すことができない。
作曲するときはもちろん目いっぱいの力を出す。
だがそれは作り手の思いを押し付けることではない。
ものをつくる人間に必要なのは、自分の作品に対してのこだわり、独善に陥らないバランス感覚、
そしてタフな精神力、この三つだと思っている。
ピカソは九十歳まで現役を続けた。
次々とスタイルを変えることで知られたピカソだったが、それは昨日と同じ自分であろうとしなかったからである。昨日の僕より今日の僕、今日の僕より明日の僕、さらにいい曲を目指して、僕もまたずっと変わり続けていきたい。
真摯に向き合っている人からの言葉というのは、ものづくりに対してだけではなく、
生き方への姿勢・覚悟という意味でも、とても純粋な気持ちになることができます。