タカヒロノリヒコ:コミュニケーションの可処分時間
タカヒロノリヒコ氏の講演へ行ってきました。
大変刺激になったお話ばかりでしたので、忘れないうちに、私の中で特に残っていることをメモしておこうと思います。
「メディアそのものがメッセージをもつ」
たとえば、彼女から貰った腕時計は、彼にとっては彼女の縮小であったりします。
そんな意味で、腕時計もしかり、メディアもしかり、使われる人や状況が、その媒体の意味づけをする、という話です。
ばんっと分かりやすいたとえで言われると、そうねそうね、となりますね。
「ネット広告は、自動販売機のようなもの」
「牛乳に相談だ」の事例の話の後で、ぽんと出てきた言葉が、すごく分かりやすいと思いました。
自動販売機って、人の流れに沿って配置を考えてあげて、立ち止まった人が飲みたいものをちゃんとそろえてあげて、
それで初めて買ってもらえる、という「たとえ」は、コミュニケーションデザインを考えるうえでの原点だと思います。
囲い込むじゃなくて、囲い込まれるような流れを考えていけばいいんだよ、というメッセージも、その流れからとても頷けます。
「可処分時間」の考え方
その人は、一日のうちどれくらい「可処分時間」をさいてくれていて、このサイトにはどれくらい見てくれる時間を
見積もってくれてるんだろう、と、いうことの考慮が、Webのグランドデザインには必要だね、という話。
これが、これまで自分の中であまり意識していなかった、今日の話で一番響いた内容でした。
例えば、R25は一駅分で読めるようなコンテンツ分量に最適化しているそうです。
そう考えると、中吊りだってぱっと見られる時間を想定してますし、ケータイのゲームだってそうですね。
「気がつくと」すっごく当たり前の話なのですが、Webは無制限な分、ユーザの可処分時間までも
無限大に考えてしまう傾向は、確かにあります。
それに気づいたサイト設計をしているか、否かの差は圧倒的です。このお話はとても貴重でした。
後は、サイト設計における、イベントの考え方の導入という点も面白かったです。
ディズニーランドとか、イベント会場とかで設計されている、エンターテイメントの誘導設計の考え方は、
確かにもっと参考にすべきだと思います。
「インターフェースは、スーパーマリオに学べ」
スーパーマリオって、いきなりスタートするけど、左から右へスクロールして流れていって、ドラム缶があって、
「じゃあ、何をすればいいのか?」が、直感的に分かるんですよね。
そのインターフェースのあり方に、もっとWebは学べるところはあるね、という話。
全体においてですが、やっぱり話が巧い方というのは、「たとえ」が明確に分かりやすいですね。
自分があほな子供になったかのように、クリアに落ちていきます。
講演後、AIRのコンタクトポイントとしてのポテンシャルを聞いてみたくて、前にエントリーしたWeb Plamoの話などをしながら、
ご意見を伺ってみましたが、いたく楽しげに、レゴを使ったら面白いよね、前にそんなネタで創ったことだあるんだよ、とのこと。
さすがに、考えて実践することの速さが、断然に違うです。
でも楽しそうに話されるところに、とても好感を持ってしまいました。
とてもオープンで、率直な方で、私はすっかりファンになってしまいましたとさ。